笑って亡くなったMさんの話①
- 2019/12/6
- 活動日記
Mさんは約30年間鉄工所で働いていました。
定年になり、会社を退職することになったのですが元気なので、出向でしばらく勤めることになりました。
しばらくして体調をくずし、仕事が思うように出来なくなってきました。
本当に退職することになったMさんですが、住込みだったため行くところがありません。年齢も当時75才でした。
仕事を辞めたMさんは毎日近所を歩き回り、夜は元の仕事場で寝泊まりするようになりました。
会社としても毎晩事務所に寝泊まりされていては困る。と本人に話していましたが、高齢で身寄りが無かったのでアパートが借りられないため、事務所に寝泊まりするしかありませんでした。
そんな状況を事務員さんが見かねて、当社に連絡してくれたのですが、身寄りのない高齢者を受け入れてくれるアパートは無いに等しい…
そして当社の管理物件の大家さんに、私が責任を持つので入居させてあげてほしい。とお願いしました。
家賃は年金が入った月に2ヶ月分持ってくること。
見守りの電話に必ず出ること。等…
約束ごとを決めてめでたく管理物件入居が決まり、約4年間そこで過ごすこととなります。
ある日、きちんと家賃を持ってきていたMさんが年金の支給日になっても現れません。電話にも出ない。
これは安否確認をしなくてはと思い、本人のアパートに行くと真っ暗でした。
いないのかと思い、一応インターフォンを鳴らすと「はい」と出てきました。
そこで見たものは衝撃でした。
続く
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