笑って亡くなったMさんの話②
- 2019/12/9
- 活動日記
安否確認に行き、そこで見たものは大量のハエと虫。
電気は真っ暗で水も止まっています。
Mさんはやせこけ、「電気がつかないんだけど故障かな?水も出ないから公園まで水を汲みに行って大変だったよ。」と言いました。
(ああ、認知がきているな。)
包括支援センターに連絡し、Mさんを車に乗せ、コンビニでお金をおろし水道と電気代を支払い、家賃をもらいました。
水道が止まるなんて、トイレはどうしていたのか。
部屋に戻ってよく見るとバケツに赤黒い布が…赤黒い?
それは血尿でした。
後から聞いた話ですがガンは一年前からわかっていたそうで、年金が少なく病院代がないので治療を途中でやめていました。
入院したMさんはお見舞いに行くたび、
「大家さん、いつもありがとう」と言い笑顔を見せてくれていました。
痛いはずなのに、いつも笑顔でした。
やがて意識が遠のき、食事も取れなくなりましたが、行くたび目を開けて笑顔で「大家さんだ。ありがとう」
大好きなお母さんの話やふるさとの福島の話をたくさんしたね。
いつもお散歩がてらおやつを買ってきてくれてありがとうね。
楽しい時間をありがとうね。
さようなら。
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